つみたてNISAは運用益・分配金が最長20年間非課税になる少額投資非課税制度で、2024年からは「新NISA」の「つみたて投資枠」へと置き換わりました。
初心者も挑戦しやすいと評判のNISAですが、「つみたてNISAはやめたほうが良いと聞いた」「つみたてNISAって損するのかな」と、つみたてNISAや新NISAのつみたて投資枠を始める上で不安を抱えている方は多いでしょう。
そこでこの記事では、つみたてNISAのメリットやデメリット、「やめたほうが良い」と言われていた理由について詳しく解説していきます!つみたてNISAで得する人と損する人の特徴もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- つみたてNISAやめたほうがいいと言われていた理由は「すぐにお金が増えない」「損しても税金が発生する」などがあった
- 新NISAのつみたて投資枠(旧つみたてNISA)で得するのは「長期間の成長が見込める銘柄にコツコツ投資できる人」
- 新NISAのつみたて投資枠(旧つみたてNISA)を始めるなら外国株に強い&マネックスポイントが貯まるマネックス証券がおすすめ!
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つみたてNISAとは
つみたてNISAとは2018年1月~2023年12月に利用できた資産運用方法の一つで、つみたてNISA口座内で運用した投資信託の利益が最長20年間非課税になるという特徴がありました。
まず最初に、つみたてNISAの特徴について確認していきましょう。
- 積立投資に特化した運用方法
- 運用益が最長20年間非課税になる
- 取扱商品は全て金融庁のお墨付き
- NISAやiDeCoとの比較表
それぞれ確認していきます。
積立投資に特化した運用方法
1つ目は「積立投資に特化した運用方法」です。
旧NISA | つみたてNISA | 一般NISA |
---|---|---|
対象者 | 満18歳以上の日本居住者 | 満18歳以上の日本居住者 |
非課税期間 | 20年間 | 5年間 |
年間非課税枠 | 40万円 | 120万円 |
対象商品 | 投資信託 | 上場株式・ETF・公募株式投信・REIT |
旧NISAは「つみたてNISA」と「一般NISA」の2種類があり、つみたてNISAは投資信託のみを運用でき、年間40万円(毎月33,333円程度)まで非課税で積み立てられることが特徴でした。
他の資産運用方法や一般NISAと比べて、「積立投資しか取り扱っていないのであれば機会損失なのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、つみたてNISAは投資初心者の方に非常におすすめの運用方法です。
なぜなら、投資信託なら銘柄選びに迷う必要がなかったり、長期運用するだけでローリスクな運用が実現できたりするからです。初心者でも長期×分散×積立投資がしやすいのは、つみたてNISAならではの魅力でしょう。
運用益が最長20年間非課税になる
2つ目は「運用益が最長20年間非課税になる」です。
本来、日本国内で投資して得た利益には20.315%の税金が発生しますが、つみたてNISAには最長20年間の非課税枠が設けられていたので、非課税期間中&非課税枠内であれば、納める税金をゼロにできるというメリットがありました。
例えば投資をして1,000円の利益が得られたとき、つみたてNISAとそれ以外の投資方法では、手元に残る利益が次のように異なります。
つみたてNISA | それ以外 | |
---|---|---|
税金 | 0円 | 1000×20.315%=203.15円 |
手元に残る利益 | 1,000円 | 1000 – 203.15=796.85円 |
このように、手元に残る利益はつみたてNISAの方が200円以上多くなります。
つみたてNISAであれば、1000万円をまるまる再投資することも可能なので、効率的に資産運用できますよ!
取扱商品は全て金融庁のお墨付き
3つ目は「取扱商品は全て金融庁のお墨付き」です。
つみたてNISAは、国が推奨している投資制度なので、金融庁からの認可を受けた投資信託のみを取り扱っています。
具体的には6,000以上の銘柄から「長期×積立×投資信託」に適している商品を200銘柄ほどに厳選しています。そのため、初心者でも安心して運用できる投資信託を選びやすくなっています。
2024年1月から始まった「新NISA」でも、金融庁の認可を受けた投資信託のみ取り扱っている点は同様です。
つみたてNISAとNISA・iDeCoを比較
つみたてNISAに興味を持っている方の中には、一般NISAやiDeCoと何が違うのか分からない方もいるでしょう。
そこでここでは、つみたてNISAとの比較結果を紹介します。
一般NISAとつみたてNISAの違い・比較
一般NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
対象者 | 日本に住む18歳以上の人 | 日本に住む18歳以上の人 |
買付可能期間 | 2014年~2023年末 | 2018年~2023年末 |
取扱商品 | 株式 投資信託 ETF REIT | 投資信託 ETF |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 |
拠出額の上限 | 年間120万円 (累計600万円) | 年間40万円 (累計800万円) |
購入方法 | いつでも可 | 定期かつ継続的な買付 |
引き出し可能時期 | いつでも可 | いつでも可 |
このように、一般NISAとつみたてNISAは「非課税期間」「非課税投資枠」が異なります。その他にも、投資可能期間や取扱商品が異なります。
一般NISAとつみたてNISAの併用はできないので、違いを理解した上でどちらを始めるか検討する必要があります。
イデコと積立ニーサの違い・比較
つみたてNISA | iDeCo | |
---|---|---|
対象年齢 | 18歳以上 | 20歳~65歳 |
特徴 | 運用益が非課税 | 掛金が全額所得控除 運用中の利益が非課税 退職所得控除や公的年金等の控除の対象 |
取扱商品 | 投資信託 ETF | 定期預金 保険商品 投資信託 |
コスト | 買付手数料は無料 (ETFは1.25%以下) 信託報酬 | 口座管理手数料 信託報酬 |
引き出し可能時期 | いつでも可 | 60歳まで引き出し不可 |
iDeCoは私的年金制度で、自分で掛金を拠出して運用方法を選びます。運用して得た利益は、老齢給付金として60歳以降に受け取ることができます。
また、つみたてNISAと同様に運用益に税金がかからないだけでなく、全額が所得控除や退職所得控除の対象になります。ただし、iDeCoは60歳まで引き出せないので注意が必要です。
つみたてNISAやめたほうがいい?つみたてNISAデメリット8選
続いて、「つみたてNISAはやめたほうがいい」と言われる理由について紹介していきます。
- 積立投資しかできない
- 投資できる投資信託・ETFが限られる
- すぐに利益が出るわけではない
- 年間の非課税枠が少ない
- 課税口座からNISAに移管できない
- 元本割れのリスクがある
- 損益計算・損失繰越できない
- 自分で判断する場面も多々ある
それぞれ確認していきましょう。
積立投資しかできない
1つ目は「積立投資しかできない」です。
つみたてNISAは、その名の通り積立投資に特化したNISAなので、一括買付の対象外です。
つまり、つみたてNISAの年間非課税投資枠は40万円までですが、40万円をまとめて投資することはできません。
投資できる投資信託・ETFが限られる
2つ目は「投資できる投資信託・ETFが限られる」です。
つみたてNISAで購入できる商品は、金融庁の基準を満たした200本の投資信託・ETF(上場投資信託)のみです。
初心者でも安全なファンドを選べるというメリットがある反面、それ以外の投資信託やETF、株式や債券などに投資したい方は不便に感じるでしょう。
すぐに利益が出るわけではない
3つ目は「すぐに利益が出るわけではない」です。
投資信託は、分散投資をしながら長期的に利益を得ることを前提とした投資方法です。
長期間運用することで、「利息に利息が付く」という複利効果が働き、効率良くお金を増やせます。しかし、短期投資では複利効果の力が弱いので、お金が増えている実感がわかないかもしれません。
最初の数年間~十年ほどを乗り越えると、利益を含めた投資額の総額も多くなり、複利効果の力を感じることができるでしょう。「儲からなかった」とすぐに運用をやめるのではなく、コツコツ投資を続けることが大切です。
年間の非課税枠が少ない
4つ目は「年間の非課税枠が少ない」です。
つみたてNISAの年間非課税投資枠は40万円なので、毎月の積立上限額は33,333円になります。
それ以上を投資したい場合は、課税口座(特定口座または一般口座)を開設する必要があるので、お金に余裕がある方にとってはつみたてNISAだけでは物足りないかもしれません。
しかし、そのような方でも一般NISAであれば、年間120万円×5万円の非課税枠が適用されます。
月3万円ほどで十分かつ、少しずつ積み立てしたい方はつみたてNISA、投資に回せるお金がたくさんある方は一般NISAを使うことで、非課税の恩恵を受けることができますよ。
課税口座からNISAに移管できない
5つ目は「課税口座からNISAに移管できない」です。
すでに課税口座で投資をしている方の中には、「課税口座にある資産が値上がりしている時に、つみたてNISA口座に移せば節税できるのでは?」と考えている方もいるでしょう。
残念ながら、課税口座で運用している投資信託やETFをつみたてNISAの口座に移すことはできません。
また、2024年から新たに始まった「新NISA」でも資産の移管はできないので、注意してください。
元本割れのリスクがある
6つ目は「元本割れのリスクがある」です。
つみたてNISAはあくまで投資の一つなので、投資した金額を下回ってしまう「元本割れ」が起こる可能性もあります。
「つみたてNISAはお金が増えるらしい」という評判・口コミだけで判断してしまうと、「こんなはずじゃなかったのに」といった事態になりかねません。きちんと投資のリスクも理解した上で、つみたてNISAをやるべきか判断しましょう。
とはいえ、どの投資方法にも元本割れのリスクはありますし、投資信託を長期間コツコツ買い続けることで、途中で値下がりしたとしても、長期的に大きく利益が増えることが期待できます。
初心者が投資を始めるにはもってこいの投資方法で、非課税の恩恵も受けられるので、迷ったらつみたてNISAに挑戦してみると良いでしょう。
損益計算・損失繰越できない
7つ目は「損益計算・損失繰越できない」です。
損益計算とは、いくつかの口座の利益と損失を相殺した金額で税金を計算することです。
また、この場合の10万円の損失分は、繰越控除によって最大3年間、翌年度の利益から差し引くことができます。
節税効果が大きいものの、残念ながらこれらの損益計算・損失繰越はつみたてNISAでは適用されないので、十分注意してください。
自分で判断する場面も多々ある
8つ目は「自分で判断する場面も多々ある」です。
「投資は自己責任」という言葉を聞いたことのある方もいるかもしれませんが、つみたてNISAの場合も同様で、自分で口座開設先や売却タイミング、投資信託を決める必要があります。
特に、非課税期間が終了するギリギリで売却するかどうかは、初心者にとって非常に難しい判断になるでしょう。
しかし、つみたてNISAは投資信託を購入した後はそのまま積み立て続けるだけでも運用益が期待できます。そのため、過度に心配することなく、まずは実際につみたてNISAを始めてみることをおすすめします。
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つみたてNISAとはデメリットしかない?【やめたほうがいい人】
「つみたてNISAはやめたほうがいい」と言われる理由を踏まえると、以下のような方にはつみたてNISAをおすすめできません。
- 一括投資でお金を増やしたい
- ほったらかし投資が苦手
- 成長の見込めない資産に投資したい
- 元本割れの確率を許容できない
- 投資に回すお金がない人
それぞれ解説していきます。
一括投資でお金を増やしたい
1つ目は「一括投資でお金を増やしたい」です。
つみたてNISAは少額×長期×分散投資を推奨する非課税投資制度なので、今すぐ利益を出したい人には不向きです。
つみたてNISAで購入できる投資信託のほとんどは「インデックスファンド」と呼ばれるもので、日経平均株価やS&P500などの指数と連動する値動きを目指しています。
1年で株価が2倍になることはあり得ないことからも、投資信託を1年運用し続けて、資産が2~3倍になる可能性は非常に低いです。投資信託をする上で押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 基本的なリターンは1年で5~7%
- もちろん、1年で10%以上増減があることも考えられる
- 一気にお金が増えない分、一気に減ることもない
毎月数千円~3万円を数十年かけて運用し続けて、手堅く資産形成をしたい方はつみたてNISAを最大限活用できるでしょう。
ほったらかし投資が苦手
2つ目は「ほったらかし投資が苦手」です。
つみたてNISAの最大のメリットとして、「最長20年間非課税になる」ことを挙げる方も多いでしょう。
投資は長期間運用するほど複利効果の力が働き、利益を増やしやすいという特徴があります。
例えば、50万円を投資して毎年5%のリターンが得られるとします。
初年度 | 50万円×5%=2万5000円 |
2年目 | (50万円+2万5000円)×5%=2万6250円 |
3年目 | (50万円+2万5000円+2万6200円)×5%=2万7560円 |
このように、分配金がどんどん大きくなります。
これが20年続くと考えると、単利の定期預金よりも圧倒的に大きな利益が得られるでしょう。
しかし、20年運用していく中で、金融ショックなどが起こって価格が大きく変動する可能性も考えられます。そんな時に、日々の価格変動に一喜一憂して投資をストップしてしまう方は、複利効果の恩恵を受けられません。
投資をしつつ、金融商品や経済についても勉強し、価格変動は起こるのは当然のことだと理解しておくと、安心して長期間運用できますよ。
成長の見込めない資産に投資したい
3つ目は「成長の見込めない資産に投資したい」です。
将来的に高い経済成長が期待できない国の銘柄で構成された投資信託を購入したい場合、つみたてNISAはおすすめできません。
例えば、日経平均株価は、1989年に最高値を記録してから、右肩下がりで減少しています。日本株だけに投資をしていると、せっかくの長期運用でも資産が思うように増えない可能性が高くなります。
一方で、米国株式や世界株式などの日本国外の資産は、多少の価格変動はありながらも、長期的に見ると右肩上がりになっています。
つみたてNISAで投資をするのであれば、このように長期で成長の見込める銘柄を選ぶことをおすすめします。
つみたてNISAの元本割れの確率を許容できない
4つ目は「元本割れの確率を許容できない」です。
つみたてNISAは投資の一種なので、当然元本を大きく下回ってしまう可能性があります。
最近でいうと、コロナショックが起こった2020年3月には日経平均株価が約30%ほど下落しました。その直前に投資し始めた方の中には、いきなり投資額の約30%を失った方もいるでしょう。
しかし、暴落後は株が安くなっているので、ここで投資をストップせずに運用し続けることで、暴落前よりも安い価格でたくさんの口数を購入できることになります。また、日経平均株価は2020年11月に元の水準まで回復しています。
このように、一時的に元本割れすることはあっても、投資をやめずに続けることで利益が得られるチャンスは十分あります。元本割れリスクを許容できない方は、長期運用が難しいため、つみたてNISAはおすすめできません。
投資に回すお金がない人
5つ目は「投資に回すお金がない人」です。
最近は将来の資産形成のために投資を始める方も増えてきていますが、投資はあくまで余剰資金で行うものです。
特につみたてNISAは長期運用することで大きな恩恵を受けられるので、「最初の1年はなんとかなったけど、やっぱり生活が苦しくて手放してしまった」となるのは避けたいですよね。
つみたてNISAなら月数千円から積み立て可能なため、生活を切り詰めない範囲で無理なく積み立てられる金額に設定しておくと良いでしょう。
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つみたてNISAのカモにならず利益を出すコツ
ここまで、つみたてNISAのデメリットや向いていない方の特徴を紹介してきましたが、つみたてNISAは初心者でもメリットを感じられるおすすめの投資方法です。
そこでここでは、つみたてNISAで成功するために押さえておきたいポイントを紹介していきます。
- 長期的な利益を意識する
- ドルコスト平均法を続ける
- 分散投資を行う
- 万が一の保障を保険などでフォローする
- 支出を抑えて入金額を増やす
- ネット証券を活用する
それぞれ確認していきましょう。
長期的な利益を意識する
1つ目は「長期的な利益を意識する」です。
つみたてNISAを成功させるために一番重要なのが、長期的な目線を持って運用することです。
つみたてNISAは長期積立を推奨している金融商品で、実際にインデックスファンドの取り扱いが多くなっています。
そのため、相場の変動に一喜一憂することなく、「そろそろ運用実績を確認してみようかな」程度に放置しておいた方が最終的な利益は大きくなることが多いですよ!
ドルコスト平均法を続ける
2つ目は「ドルコスト平均法を続ける」です。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する商品に対して、一定金額を定期的に購入し続ける方法です。投資額を一定にすることで、価格が低い時に購入数を増加させ、価格が高い時に購入数を減少させることができます。
ドルコスト平均法を活用することで、相場を読むのが難しい投資初心者の方でも自然に全体の平均購入単価を抑えることができ、リスク分散しながら長期的な資産形成を行えます。
つみたてNISAの場合、ただ毎月一定額を積み立て続けるだけで良いので、非常に簡単ですよ!
分散投資を行う
3つ目は「分散投資を行う」です。
分散投資とは、投資先や購入するタイミングを分けることです。
一つの銘柄だけに集中して投資してしまうと、その銘柄の価格が暴落した時に自分の資産も大きく減ってしまいます。
しかし、複数の投資先を持っておけば、銘柄Aの株価が暴落しても、銘柄Bの株価が上昇していたことでトータルの損失は小さくなるかもしれません。また、銘柄Bの上昇幅の方が大きければ、むしろ利益が発生することもあります。
分散投資する銘柄を決める際は、すでに持っている銘柄と値動きが反対のものや、違う国の株で構成された銘柄を選ぶと良いでしょう。
万が一の保障を保険などでフォローする
4つ目は「万が一の保障を保険などでフォローする」です。
投資初心者の方の中には、投資で得られる利益にだけ注目してしまって、積立投資ができなくなるリスクへの対策をしていない方も多いでしょう。
積立投資は数十年もの間、一定額を毎月積み立てる必要があるので、病気やケガで収入が減ったり、一家の大黒柱が亡くなったりした時にどう対処するか考えておくことが重要になります。
つみたてNISAはあくまでお金を増やす手段の一つでしかなく、健康面でのリスクヘッジにはなりません。そのため、保険商品などを組み合わせるなどして、安心して長期運用できる環境を整えておきましょう。
支出を抑えて入金額を増やす
5つ目は「支出を抑えて入金額を増やす」です。
これからつみたてNISAを始めるのであれば、非課税枠を最大限活用することをおすすめします。入金額が多いほど、将来的に複利の力が大きく働き、ハイリターンを期待できます。
ちなみに、つみたてNISAの非課税枠を使い切るには、毎月33,333円ほどを入金する必要があります。
無駄な支出がないかを見直し、節約できるところは節約して、なるべく投資に回せる金額を増やすようにしましょう。
ネット証券を活用する
6つ目は「ネット証券を活用する」です。
つみたてNISAを取り扱っている金融機関はたくさんありますが、その中でもネット証券でつみたてNISAを始めると、成功に大きく近づけるでしょう。
なぜなら、ネット証券のつみたてNISAは、他よりも取り扱い銘柄数が多かったり、少額からの投資に対応していたりするからです。
また、20年間の非課税枠が終了した後も投資を続ける予定であれば、ネット証券の取引手数料の安さも魅力に感じるでしょう。例えば、つみたてNISAで発生する手数料には次のようなものがあります。
- 販売手数料:銘柄の購入時に支払う
- 信託報酬:投資信託を保有している時に発生する
- 信託財産留保額:解約時に支払う
手数料は投資金額が大きくなるほど膨らんでいくので、なるべく手数料を抑えられるネット証券会社でつみたてNISAを始めることをおすすめします。
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つみたてNISAのメリットをおさらい
長期×積立×分散投資ができて、非課税の恩恵を受けられるつみたてNISAには、以下のようなメリットがあります。
- 少額から始められる
- 低コストで運用できる
- リスク分散ができる
- 自動で積立投資ができる
- 資金がいつでも換金できる
それぞれ確認していきましょう。
少額から始められる
1つ目は「少額から始められる」です。
どの金融機関・証券会社でつみたてNISA口座を開設するかによっても異なりますが、月数千円から積み立て可能な会社がたくさんあります。
ネット証券会社の中には、月に100円から投資できるところもあるので、毎日コンビニで買う飲み物を我慢して浮いたお金で将来に投資できるのは嬉しいですよね。
また、「投資でお金が減らないか心配」という投資初心者の方でも、少額から気軽に投資デビューできるのでおすすめです。
低コストで運用できる
2つ目は「低コストで運用できる」です。
つみたてNISAの対象となる投資信託は、買付時に発生する購入時手数料が無料です。
また、保有している時に発生する信託報酬も低水準のものが多く、手数料を限界まで抑えられます。
その分、手元に残る利益が多くなるので、他の金融商品への投資で「手数料が高いな」と感じている方はつみたてNISAも是非検討してみてください。
リスク分散ができる
3つ目は「リスク分散ができる」です。
投資のリスクは、危険という意味ではなく、収益のブレ幅のことを指します。
ちなみに、リスクとリターンはトレードオフの関係なので、大きな利益を見込める銘柄はその分損失リスクも大きく、損失を抑えられる銘柄はその分1回で得られるリターンが小さくなります。
投資のリスクを完全に0にすることは不可能ですが、つみたてNISAで次のような工夫をすることで、リスク分散をしつつ利益を狙えるようになります。
銘柄の分散
つみたてNISAでは、国内外の株や債券を組み合わせた投資信託を購入できます。
銘柄を分散する際には、投資先の国・地域、種類、銘柄などを分散するようにしましょう。
時間の分散
つみたてNISAでは、毎月一定額を積み立てる方式を採用しているので、自然とドルコスト平均法を生かせます。
その結果、高値で多くの口数を買うことを避け、平均購入価格をなるべく抑えられるようになります。
長期運用の結果
長期的に運用すればするほど、複利効果の力が大きくなり、右肩上がりでお金を増やせます。
効率的に資産形成したい時には、つみたてNISAなどの長期投資スタイルがおすすめです。
自動で積立投資ができる
4つ目は「自動で積立投資ができる」です。
つみたてNISAは、事前に設定した日に、積立金額が自動的に口座から引き落とされます。
そのため、一度設定を終えた後は、放置していても投資がどんどん行われます。
投資に割く時間がない方や、引き落とし日を忘れてしまいそうな方でも、確実に積立できるのは嬉しいですよね。
資金がいつでも換金できる
5つ目は「資金がいつでも換金できる」です。
つみたてNISAの資産は、いつでも換金することができるため、自分のライフスタイルが変化して急にお金が必要になった時も安心です。
将来必要になってくる住宅購入資金や子供の教育資金、老後資金を貯めることを目標に、若いうちから資産形成しておくこともつみたてNISAなら可能ですよ!
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つみたてNISAおすすめ証券会社【新NISAのつみたて投資枠にも対応】
2023年末をもってつみたてNISAはサービス終了し、新NISAのつみたて投資枠へと置き換わりました。
旧NISAを利用していた方ならその金融機関で新NISA口座が自動的に開設されるものの、これからNISAを始める方は、まず金融機関でNISA専用の口座を開設する必要があります。
新NISAに対応している金融機関は多いですが、その中でもネット証券会社は手数料が安く、初心者でも取引しやすいことから特におすすめです!
ここでは、新NISAのつみたて投資枠を利用するのにぴったりな証券会社を5社紹介します。
それぞれの特徴を解説していきます。
マネックス証券
マネックス証券は、米国株をはじめとする海外株に強い証券会社で、「米国株投資ならマネックス証券」とも言われています。実際、米国株は約3,000銘柄、中国株はほぼ全ての銘柄を取引できます。
また、マネックス証券では、毎月の投資信託の保有残高に応じて、一定割合のマネックスポイントがもらえます。つみたてNISAも対象で、貯まったポイントはAmazonギフトカードやnanacoポイントに交換可能です。
さらに、新NISAの投資信託をマネックスカード積立に設定すると、決済金額の1.1%分のマネックスポイントが還元されます!
つまり、マネックスポイントをダブルで受け取ることも可能なので、マネックス証券ならポイ活も資産形成も楽しめます!毎月100円から積み立て可能なマネックス証券で、気軽に新NISAを始めてみてくださいね!
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松井証券
松井証券は、投資信託の信託報酬が高い銘柄を保有している時に、手数料の一部を現金・ポイントで還元してくれます。松井証券ならではのサービスなので、少しでも信託報酬を抑えたい方におすすめです。
そんな松井証券の最大の魅力は100円から積み立てできる点で、無理なく自分のペースで投資を行えます。
また、松井証券はサポートが充実していると評判で、新NISA口座の開設手続き・銘柄選びのサポートを画面共有しながら受けられるため、初心者の方でも安心です。
銘柄選びや売買タイミングまで相談できる窓口もあるので、相談しながら取引できるネット証券会社を探している方は、是非松井証券で口座開設してみてください!
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auカブコム証券
auカブコム証券で新NISA口座を開設すると、「NISA割」が自動適用され、現物株式の通常のワンショット手数料・現物株式と信用取引共通の1日定額手数料から最大5%の割引を受けられます。
また、投資信託の月間保有割合に応じて、毎月Pontaポイントがもらえます!さらに、投資信託の積立をau PAYカードでのクレジットカード決済で行うことで、Pontaポイントの二重取りも可能です。
さらに、auカブコム証券の公式サイトでは、積極運用タイプと堅実運用タイプに分けて、おすすめのファンドをピックアップしてくれているので、自分で銘柄を選べるか心配な方でも安心です。
普段からPontaポイントを貯めている方は、是非auカブコム証券で新NISAを始めてみてくださいね!
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楽天証券
楽天証券は、全証券会社の中でNISA口座開設数No.1(2023年6月末時点)を誇り、2人に1人が楽天証券でNISAを始めていると言われています。
楽天証券の新NISAは、「楽天カード決済で最大1%分のポイントが還元される」「楽天キャッシュ決済で0.5%還元」「楽天ポイントで投資信託を購入できる」など、楽天経済圏をフル活用してお得に資産形成できます。
さらに、投資信託の取扱数が非常に豊富&購入時の手数料がかからず、手数料を抑えた投資ができることでも人気を集めています。
楽天ユーザーであれば、たくさんの恩恵を受けられるネット証券会社なので、是非楽天証券で新NISA口座を開設してみてください!
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SBI証券
SBI証券は、グループで国内初の1100万口座を達成した大手ネット証券会社で、国内株式個人取引シェアNo.1を誇ります。
そんなSBI証券の新NISAは、毎月積立の他、毎日積立・毎週積立を選べるので、きめ細かく時間分散投資したい方や、貯金感覚でコツコツ積み立てたい方におすすめです。
また、三井住友カードを使ってクレカ積立をすることで、自動で積立投資できるだけでなく、Vポイントも貯まります。
SBI証券の新NISA口座で投資できる投資信託のラインナップは、他社に比べても豊富なので、まだ取引したい銘柄が決まっていない方も是非使ってみてくださいね!
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つみたてNISAの始め方&口座開設方法【新NISAにも対応】
ここでは、新NISAのつみたて投資枠を使って投資を始めようと思った方向けに、口座開設~投資信託の購入方法を紹介します。
新NISA(旧つみたてNISA)の口座開設方法
新NISA口座は、次の金融機関で開設できます。
- 証券会社
- 銀行・信託銀行
- 投信運用会社
- 農協
- 信用金庫
- 信用組合
- 労働金庫
金融機関によって、取扱商品数や最低積立金額が異なるので、比較した上でどこで口座開設するかを決めましょう。ネット証券会社なら取扱商品数が多く、100円から積立できる会社もあるので、初心者の方にもおすすめです。
ここでは、オンラインで口座開設申し込みをする手順について見ていきます。
申し込む前に、マイナンバーカードを用意しましょう。マイナンバーカードがない方は、通知カードと本人確認書類(運転免許証やパスポート)でも代用できます。
ホームページから新NISAの申し込みフォームに移動し、口座の種類を「一般口座」or「特定口座」から選択します。
フォームを送信したら、金融機関側で口座を開設します。
口座開設後に取引に必要なログイン・パスワードなどが書かれた案内が届くので、大切に保管しましょう。
以上で、口座開設は完了します。
なお、細かい流れは金融機関によって異なるため、必ず口座開設前に公式サイトを確認するようにしてください。
商品の購入方法
口座開設後は、次の手順で投資信託を購入します。
- 金融機関の公式サイトから積立したい投資信託を選ぶ
- 積立タイミング・積立金額・引き落とし方法を選ぶ
- 目論見書・約款を確認して、注文確定を押す
ネット証券会社の中には、初心者向けにおすすめの投資信託を紹介しているところもあり、自分で決められるか心配な方でも安心です!
その中でもマネックス証券は、さまざまな投資信託を取り扱っているため、初心者でも自分の理想の銘柄を見つけやすくなっています。また、毎月100円から気軽に積み立てできる珍しい会社なので、新NISAを気軽に体験できますよ!
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新NISAとは?【2024年1月~開始】
2022年末に公表された令和5年度税制改正を受けて、2023年度までのNISA制度は終了しました。
2024年度以降に適用される「新NISA(新しいNISA制度)」と、旧NISAを比較したものがこちらです。
つみたてNISA | 一般NISA | つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|---|---|
年間投資可能額 | 40万円 | 120万円 | 120万円 | 240万円 |
生涯投資可能額 | 最大800万円 (20年間) | 最大600万円 (5年間) | 1800万円 (そのうち成長投資枠は1200万円) | |
非課税保有期間 | 20年間 | 5年間 | 無期限 | 無期限 |
投資可能期間 (口座開設可能期間) | 2018年~2023年末 | 2014年~2023年末 | 恒久化 | 恒久化 |
取扱商品 | 投資信託 | 上場株式 ETF 公募株式投信 REITなど | 投資信託 | 上場株式 投資信託など |
新NISAのつみたて投資枠が登場することで、大きく変更される点が5つあります。
- 年間のつみたて投資枠が40万円→120万円へ大幅アップ
- 非課税期間が20年→無期限化
- 投資可能期間が2023年まで→恒久化
- 一般NISAの代わりとなる「成長投資枠」と併用できる
- 非課税保有限度額のうち売却分は再利用できる
特に、新NISAになったことで、非課税保有期間が無期限化されて、投資可能期間に上限がなくなったのは大きな変化です。旧NISA制度よりも非課税期間を気にすることなく資産形成できるため、是非新NISAにチャレンジしてみてください。
新NISAについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
つみたてNISAやめたほうがいい知恵袋への回答
つみたてNISAやめたほうがいい?質問&回答
つみたてNISAやめたほうがいい【まとめ】
「つみたてNISAやめたほうがいい」と言われる理由や、上手につみたてNISAを活用する方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
2024年現在はつみたてNISAの代わりとなる「新NISAのつみたて投資枠」を利用できますが、メリットは基本的につみたてNISAと変わらない上に、デメリットだった「投資可能額」や「非課税保有期間」が大幅に改善されています!
特に「長期×分散×積立投資が初心者でも簡単にできる」「非課税の恩恵を受けられる」という点は他の投資にはない魅力だと言えます。
ネット証券会社なら100円から新NISAを始められるところもあるので、気になったら是非新NISAのつみたて投資枠で将来に向けた資産形成を始めてみてくださいね!