株式投資とは、株式を購入して値上がり益や配当金などの利益を狙う取引のことです。
株に興味がある方の中には、「そもそも株ってどのような仕組みで儲かるの?」「株を買うとどうなるの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、これから株を始める方向けに、株投資の基本的な知識や初心者におすすめのネット証券を紹介していきます!
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株とは?分かりやすく解説
そもそも「株」とは、会社が事業を運営するためのお金を集める手段の一つです。
株式を購入すると「株主」となり、企業の所有者の一人になります。その企業の事業が上手くいくと、株主にも利益が「配当金」として還元されるのです。
日本の株式市場に上場している会社は3,935社(2024年8月現在)で、「株を買いたい」という人が増えるほど株価は上昇します。そして値上がりしたタイミングで株を売ると、購入金額との差を利益として受け取ることも可能です。
つまり、株投資で利益を出すためには、「優良株をなるべく安く買うこと」が大切です。今後業績が伸びていきそうな会社の株を安く買えると、稼げる可能性が大きくなりますよ!
株は企業がビジネス資金を集めるために発行する証書
企業が事業を大きく成長させるには、新商品を開発したり、オフィスや工場などの施設設備を新しく購入したりする必要があります。
そのためにはビジネス資金を集める必要がありますが、銀行からお金を借りる場合、ビジネスが好調か不調かに関係なく、期限内に返済しなければいけません。
一方、「株」は投資家に自社の株を購入してもらい、事業が成長した後に利益を還元する、という仕組みなので、企業側に返済義務はありません。そのため、長期的に安定した経営を行うための資金として役立てられます。
株を購入した投資家には、その企業の経営権や利益を受け取る権利が得られるというメリットがあります。企業へ出資することでオーナーになると、企業が成長するほど多くの利益を得られます。
このように、上場企業には「株で調達した資金で、長期的に安定した経営を目指す」、投資家には「企業の成長に応じた利益が得られる」という双方にメリットのある仕組みだと言えます。
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株を買うとどうなるかメリットを紹介
続いて、株式投資をすることで得られるメリットについて見ていきましょう。
- 値上がり益を得られる
- 株主優待を受け取れる
- 配当金をもらえる
- 経営参加権がある
それぞれ詳しく解説していきます。
値上がり益を得られる
1つ目は「値上がり益を得られる」です。
保有している株式の値上がりによって、購入時との価格に差額が生じると、売却時に利益を得られます。
後ほど詳しく紹介しますが、このような仕組みで得られる利益を「キャピタルゲイン(売買益)」と呼びます。株式投資をすることで、キャピタルゲインを得られるのは大きなメリットです。
株主優待を受け取れる
2つ目は「株主優待を受け取れる」です。
株主優待とは、企業が株主に自社商品やサービスをプレゼントする優待制度です。上場企業のすべてが株主優待制度を採用しているわけではないものの、2024年現在、株主優待を実施している企業は過半数を占めます。
株主優待の内容は企業によってさまざまで、商品が贈られることもあれば、割引クーポンや特定のサービス利用券と交換して使えることもあります。そのため、投資する銘柄を選ぶ際には、株主優待の内容を見比べることも重要です。
また、株主優待を受け取る権利があるのは、権利確定日に株式を持っている投資家のみです。権利確定日は銘柄によって異なるので、購入したい株式銘柄における権利確定日の2営業日前までに購入するようにしてください。
配当金をもらえる
3つ目は「配当金をもらえる」です。
企業がビジネスで得た利益を、株主に「配当金」という形で分配することもあります。
企業によって実施回数・配当金額は異なり、1年に1回分配する企業や、半期・四半期ごとに分配する企業もあります。また、同じ企業でも業績が好調なら配当金がアップしますし、不調ならそもそも配当金が配られないこともあります。
とは言え、配当金情報を銘柄選びの際に重要視する投資家も多く、配当金に魅力のある企業も多数存在します。株主優待と同様に、権利確定日の2営業日前までに株式を購入するようにしましょう。
経営参加権がある
4つ目は「経営参加権がある」です。
株式を保有すると、その企業の経営に参加できるようになります。
具体的には、株主は株主総会が開催された時に議決権を与えられ、企業の組織・事業に関する重要事項を決定する際に賛成・反対という意見表明ができます。
議決権は1人1票ではなく、保有する株数が多いほど、多くの議決権を得られます。大株主ほど企業の意思決定に与える影響力が大きいため、企業運営に関心のある方は経営参加権も是非活用してください。
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「株を買うデメリットないよ」は本当?株式投資の注意点
続いて、株式投資のデメリットについて見ていきましょう。
- 株価の値下がりリスクがある
- 投資した資金を失うリスクがある
- 取引を成立できないリスクがある
- 外国株式の場合は為替差損が生じるリスクがある
それぞれ確認していきます。
株価の値下がりリスク(価格変動リスク)がある
1つ目は「株価の値下がりリスクがある」です。
株価は、企業の業績・経済状況・国内外による政治情勢などのさまざまな要因が複雑に絡み合い、常に変動しています。
そのため、購入時には「値上がりするだろう」と思っていた株価でも、下落した結果、購入時の価格を下回るケースもたくさんあります。
このように、株式投資は他の投資と同じように元本割れのリスクがあり、購入時と比べて株価が値下がりした状態で売却をすると、損失を抱えることになることに注意してください。
投資した資金を失うリスク(信用リスク)がある
2つ目は「投資した資金を失うリスクがある」です。
株式投資では、企業の経営不振などによって株価が暴落すると、大きな損失を抱えることになります。
また、最悪の場合、企業が倒産して保有する株式に一銭の価値もなくなってしまう可能性もあります。
株式は債券と違って返済義務がないため、倒産後に投資資金を取り返すのは困難だと覚えておきましょう。
取引を成立できないリスク(流動性リスク)がある
3つ目は「取引を成立できないリスクがある」です。
株式投資をしていると、取引がすぐに成立しないこともあります。
この「流動性リスク」が生じるのは、株取引において株を買いたい人・売りたい人の両者が同じタイミングで現れるとは限らないからです。例えば、どちらかが極端に多いと市場にストップがかかり、売却できなくなります。
流動性リスクの大きさは銘柄によって異なるため、流動性リスクの高い銘柄を保有する際には価格が大きく変動することもあると頭に入れておきましょう。
外国株式の場合は為替差損が生じるリスク(為替変動リスク)がある
4つ目は「外国株式の場合は為替差損が生じるリスクがある」です。
外国株式を保有する場合、売却時の為替状況によっては「為替差損」が生じることもあります。
為替差損は、外国為替相場の変動によって生じる損失のことで、購入時より為替相場が円安方向に進むと利益、円高方向に進むと損失を抱えることになります。
つまり、国内株式よりも外国株式の方が意識すべきリスクの種類も多くなります。これから株投資を始めるのであれば、なじみ深い国内企業から銘柄選びをした方が、株を買うとどうなるかをいち早く理解できるようになるでしょう。
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株を買うとどうなる?儲かる仕組みを利益別に紹介
株を購入することで得られる利益は、大きく3つに分けられます。
- 値上がり益(売買益)
- 配当金
- 株主優待
それぞれ見ていきましょう。
値上がり益(売買益)
先述した通り、株を買うとその企業のオーナーの一人になります。オーナーには、株をより高く買ってくれる人に企業を売る権利があります。
企業から株を買った人は、「その株を買いたい」という第三者に、オークションのような形式で譲渡できます。
例えば、魅力的な新製品が発表されると、その株を欲しいと思う人が増え、株価が上昇します。一方、ビジネスが失敗し、赤字になるなど悪いニュースがあると、その株を手放したい人が増えて、株価が下落します。
このような仕組みで、企業から買った株の株価は上がったり下がったりします。
配当金
株を買って企業のオーナーになると、企業の利益を分けてもらう権利が付与されます。
この権利によって得られる利益を「配当金」と言い、1年に1~2回ほど支払われることが多いです。なお、配当金の金額は企業によって異なります。
また、配当金のように継続して受け取れる現金収入を「インカムゲイン」と呼ぶので、覚えておくと良いでしょう。
株主優待
株主優待とは、「企業が株主に対して、自社サービスの割引券や商品を無料でプレゼントすること」を指します。「株主優待生活」という言葉を聞いたことのある方も多いでしょう。
株主優待は企業が株主へ日頃の感謝の気持ちを表すことが目的ですが、株式への投資魅力をアップさせ、より多くの人に自社の株を保有してもらう狙いもあります。
自社製品を無料でプレゼントしたり、株主限定の特別価格でサービスを受けられたりするほか、自社の製品・サービスではなく、商品券などの金券やお米をくれる企業など、株主優待の内容はさまざまです。
株主優待は値上がり益や配当金と違って現金はもらえないため、厳密には利益と言えないものの、株主優待の商品やサービスを現金換算して利回りを求めると、それだけで元を取れる優待も存在します。
お得な株主優待を知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
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株を買うとどうなる?損することもある?
株を買って企業のオーナーになると、「値上がり益」「配当金」「株主優待」という3種類の利益を受け取る権利を得られます。
しかし、株は他の投資商品と同じように元本保証がないので、損するリスクもあります。
例えば、株を持っている企業の業績が悪化すると株価が下がりますが、購入時の株価を下回って損する可能性もゼロではありません。また、万が一企業が倒産すると、企業の株に価値がなくなり、出資したお金を取り戻せなくなります。
しかし、株主は有限責任なので、出資額以上の損失を抱えることはありません。企業のオーナーだからといって、借金を負担する必要はないので安心してくださいね。
株を買うにはいくら必要?少額からオーナーになれる企業例
ここまで「株はどのようなものなのか」「株はどのような仕組みで儲かるのか」について見てきましたが、「企業のオーナーになるだけのお金を持っていない」と心配している方もいるでしょう。
しかし、株式の中には、10万円以下の資金でオーナーになれる銘柄もたくさんあります。
ここでは、10万円以下・5万円以下でオーナーになれる企業例を紹介するので、少額投資を行いたい方は是非参考にしてください。
10万円以下でオーナーになれる企業例
企業名 | 株価 | 単元株数 | 最低投資金額 |
---|---|---|---|
エステールホールディングス(7872) | 630円 | 100株 | 63,000円 |
シンシア(7782) | 405円 | 200株 | 81,000円 |
コジマ(7513) | 1,023円 | 100株 | 102,300円 |
ヤーマン(6630) | 810円 | 100株 | 81,000円 |
三越伊勢丹ホールディングス(3099) | 1,222円 | 100株 | 122,200円 |
AOKIホールディングス(8214) | 1,337円 | 100株 | 133,700円 |
クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387) | 1,027円 | 100株 | 102,700円 |
AFC-HDアムスライフサイエンス(2927) | 848円 | 100株 | 84,800円 |
第一交通産業(9035) | 817円 | 100株 | 81,700円 |
コシダカホールディングス(2157) | 947円 | 100株 | 94,700円 |
トーシンホールディングス(9444) | 677円 | 100株 | 67,700円 |
東急不動産ホールディングス(3289) | 954.8円 | 100株 | 95,480円 |
学研ホールディングス(9470) | 1,016円 | 100株 | 101,600円 |
あじかん(2907) | 1,146円 | 100株 | 114,600円 |
アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198) | 773円 | 100株 | 77,300円 |
この他にも、10万円以下でオーナーになれる企業はたくさんあります。
どの銘柄に投資しようか迷った場合は、身近な企業の株を購入することをおすすめします。なぜなら、よく知っている企業であれば消費者として評価できるため、初めての株式投資でも成功する可能性が大幅にアップするからです!
例えば、よく利用しているお店であれば、「最近新しいお客さんが増えたように感じるし、お店が繁盛しているのだろう。ということは、株価が上がるかもしれない」「新製品がいまいちだったから業績が悪化するかも」と気付けるでしょう。
消費者としての肌感覚を信じて、身近な企業の株に興味を持ってみてはいかがでしょうか。
5万円以下でオーナーになれる企業例
企業名 | 株価 | 単元株数 | 最低投資金額 |
---|---|---|---|
TBK(7277) | 311円 | 100株 | 31,100円 |
秀英予備校(4678) | 301円 | 100株 | 30,100円 |
RIZAPグループ(2928) | 371円 | 100株 | 37,100円 |
ギグワークス(2375) | 562円 | 100株 | 56,200円 |
ヤマダホールディングス(9831) | 432円 | 100株 | 43,200円 |
エム・エイチ・グループ(9439) | 211円 | 100株 | 21,100円 |
タメニー(6181) | 139円 | 100株 | 13,900円 |
北の達人コーポレーション(2930) | 178円 | 100株 | 17,800円 |
鉄人化計画(2404) | 460円 | 100株 | 46,000円 |
カーチスホールディングス(7602) | 169円 | 100株 | 16,900円 |
「もっと手軽に株投資を始めたい」という方向けに、5万円以下でオーナーになれる企業例も紹介します。
RIZAPグループなら「chocoZAP」で使える優待利用無料券、ヤマダホールディングスなら「ヤマダ電機」などで使える優待買物割引券など、身近な企業を選ぶことで優待券・サービスを活用しやすくなります。
おすすめ株主優待を投資金額ごとに知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
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株どうやって買う?株の買い方を初心者向けに解説
続いて、株式投資の始め方について見ていきましょう。
まずは口座開設したい証券会社を選んで、口座開設を申し込みましょう。
近年はインターネット上で申し込みが完結する証券会社も増えてきたので、スマホやPCと、マイナンバーカード・身分証明書を用意しておけばOKです。
申し込み後に証券会社側の審査に通過すると、数営業日以内に口座開設完了の通知と、取引システムのログイン情報が届きます。そのログイン情報をもとに、証券会社のマイページにログインしてください。
マイページにログイン後、株を買うために必要なお金を証券口座に入金します。
入金時にインターネットバンキングを利用すると、提携金融機関のサービスによっては入金内容が即時反映されるのでおすすめです。
もちろん、指定口座への振込を行って証券口座に入金することも可能です。
買いたい株を選んだら、取引システムの指示に従って「いくつ買うか(株数)」「どのように買うか(成行注文・指値注文など)」「いくらで買うか」などの内容を決めていきます。
発注後に約定すれば、取引完了です!
このような手順で株投資をスタートできます!
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好きな会社の株を買いたい人におすすめの証券会社
「証券会社がありすぎて、どこで口座開設したらいいのか分からない」という方もいるでしょう。
そこで、ここでは株取引をこれから始める方におすすめの証券会社を紹介していきます。
楽天証券
楽天証券は、取引手数料を抑えてなるべく多くの利益を手元に残したい方にぴったりの証券会社です。楽天証券のゼロコースを選ぶことで、約定金額に関わらず国内株式(現物/信用)取引手数料が0円になります!
また、楽天証券の口座と楽天銀行を連携したり、楽天カードで積み立てたりするだけでポイントが貯まるので、楽天経済圏で生活している人ほどお得に使える証券会社です!
既に楽天会員であれば、楽天証券の口座開設ページにある「楽天会員の方はこちら」をクリックしてログインするだけで、住所や電話番号などの個人情報を入力する手間を省いて口座開設できるので、すぐに株を購入できますよ!
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松井証券
松井証券は、1日の約定金額の合計が50万円以下であれば売買手数料が無料になる証券会社です。また、25歳以下の方は現物・信用取引のいずれも国内株の売買手数料が完全無料なので、投資に興味のある若年層にもおすすめです。
松井証券は、銘柄検索・四季報・チャート分析を確認できる「マーケットラボ」の提供など、業界初のサービスを率先して行っており、これから株取引をする方でも情報収集を簡単に行えます!
株主優待の絞り込み検索では、「株主優待内容」「権利確定月」「投資金額」などの基本的な項目だけでなく、「長期保有」や「優待品のカテゴリー」で検索できて便利だと評判なので、是非使ってみてくださいね!
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SBI証券
SBI証券は、グループで国内初の1000万口座を達成した大手ネット証券会社です。
現物&信用取引ともに1日100万円までの取引なら手数料が0円(※手数料0円適用には「スタンダードプラン」の選択が必要)な上に、「Vポイント」「Pontaポイント」「dポイント」を使って株を保有することも可能です。
SBI証券の投資対象は世界10か国(日本を含む)で、日本株や米国株はもちろん、急速に成長している中国株取引にも対応しているので、世界中の企業に投資をしたい方は是非SBI証券で口座開設してみてくださいね!
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株を買うとどうなる?に関する質問
株を買うとどうなる?【まとめ】
株を買うとどうなるのか、利益を得られる仕組みや株主になるメリット・デメリットと併せて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
株は、会社が事業を運営するためのお金を集める手段の一つで、株を保有することで「値上がり益」「株主優待」「配当金」などの利益を狙えたり、経営参加権を行使できたりします。
少額から企業のオーナーになることも可能なので、投資したい銘柄を見つけたら、まずは手数料が0円の「楽天証券」で口座開設して、投資したい銘柄がないか探してみてくださいね!
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